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インテリジェントトラッキング防止機能 (ITP 2) について知っておくべきこと

Posted by Simon Fung on Aug 10, 2018 5:21:58 AM
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昨年秋、ウェブブラウザーのSafariインテリジェントトラッキング防止 (ITP: Intelligent Tracking Prevention)と呼ばれる機能が導入され、ピクセルベースの手法を用いるサードパーティの広告トラッキングはその効果に制約が課されました。先日開催されたWorldwide Developers Conference (WWDC)のテクノロジープレビューで、アップルはITPポリシーの第二弾として、ITP 2の実装を予定していることを発表しました。本ブログ投稿では、以下の点を取り上げます。

  • 1世代のITPの機能のおさらい
  • ITP 2で追加される内容の概要
  • パートナー/アフィリエイトマーケターへの影響
  • パートナーマーケティングプログラム用のピクセルベースのトラッキングを別の方法に変更することを検討中のマーケターへのご提案

 

それでは、これらについて見ていきましょう。

 

おさらい ――第1世代のITP 

ITPは、iOS 11およびSafari 11のリリースに合わせて新たに導入された機能です。ITP導入の背景には、ドメインをまたがってウェブ閲覧者の行動をトラッキングするのを制限しようとする考え方があります。要するに、クロスサイトでウェブ閲覧者についてのデータを収集および利用するのを制限する目的で設計された機能です。このような情報は、「クロスサイトトラッキングデータ」と呼ばれます。

ITPでは、トラッキング用のcookieが独自のアルゴリズムによって評価されます。cookieに関連付けられているドメインと閲覧者の直接的な関係が強いほど、トラッキングの目的でcookieが使用される許容度が大きくなります。たとえば、ファーストパーティのcookieは、サードパーティのcookieよりも強い関係を示すものです。ITP 1では、24時間が経過するとクロスサイトのトラッキングcookieは「隔離」(partition)されて、それ以降はトラッキングデータの取得に関する能力が一部制限されます。

ITPの影響を受けるのは、ウェブの閲覧にSafariのバージョン11.0以降を使う場合です。したがって、SafariSafariバージョン11.0 以降の市場シェアを知っておくことが大切です。ソースによってデータのばらつきがあるものの、Safariブラウザーの全バージョンを合わせたシェアは、全世界で14%程度です。

 

ITP 2での変更点

ITP 2では、広告やその他のユーザートラッキング、情報収集について、閲覧者によるコントロールと選択を強化します。

 

トラッキングできる24時間の「枠」がなくなる

 ITP 1とITP 2の違いで、パートナーマーケティングに携わるマーケターにとって最も関係が深いのは、coockieが「隔離」(partition)されるタイミングです。ITP 2では、cookieを利用できる24時間の「枠」がなくなります。つまり、ITP 1では直近のコンバージョンをピクセルタグでトラッキングできたのが、ITP 2になるとできなくなります。

 

トラッカーのリダイレクトに対する保護

ピクセルタグを利用するトラッキングソリューションの多くは、閲覧者が広告またはリンクをクリックすると、閲覧者には見えない形で、トラッキングソリューションのプロバイダーが管理しているドメインへとブラウザーをリダイレクトします。そこで閲覧者の行動を記録してから、閲覧者を目的のサイトへリダイレクトします。ITP 2では、この種のプロバイダーが管理するサイトからのトラッキング用cookieの送信がブロックされます。

 

リファラーURL情報の制限

      ITP 2では、リファラーURLについても、広告主が取得できる情報量が減ります。たとえば、広告主は "partnername.com" といったドメイン名を読み取ることができますが、"partnername.com/department” のような、詳細なURL情報は得られません。

 

パートナー/アフィリエイトマーケターに対する影響

パートナー/アフィリエイトマーケティングの世界で使われているトラッキング技術の中では、ピクセルベースのサードパーティcookieが最も一般的です。実装が比較的簡単で、技術要員の手を借りる必要がない場合も多いので、この手法をずっと好んで使ってきた広告主もいます。

ただ、ピクセルベースのcookieは今も有効で重要には違いないものの、顧客に関するデータの全容を捉えるには不完全な手法だということが、ここ数年で広告主の間で認識されはじめています

ITP 1は、サードパーティのcookieに対して共有される情報の期間と内容量を制限しました。  ITP 2は、データの収集にさらなる制限が加えられます。また、ITP 2をサポートするSafariの新バージョンは、ウェブトラフィックのシェアにおいても、かなり大きな部分を占めます。つまり、相当な数のコンバージョンが影響を受けることを意味します。

 

ピクセルベースのトラッキングからAPIベースの連携に置き換えをお勧めする理由

ピクセルベースのトラッキングについては、使うのをやめるべきかどうかの問題ではなく、いつやめるかという時期の問題です。業界専門家のほとんどは、ピクセルベースのトラッキングが今後5年間で急速に使われなくなるだろうと見ています。  Partnerizeでは、ピクセルベースのトラッキングから直接的なAPIベースの測定への移行をクライアント様にお勧めしています。        

どうしてもピクセルベースのトラッキングを使用する必要があるクライアント様向けには、業界で最も正確なピクセルベースのデータを入手できるよう、絶えず改良を加えています。とはいうものの、ピクセルトラッキングの有効性は徐々に低下してきており、ITP 2cookieベースのトラッキングはさらに影響を受けます。ピクセルベースの連携は実装が容易なため、これまで多くの広告主が利用してきました。ピクセルベースからの移行を効率的・自動的に進められるよう、弊社はそのプロセスに数多くの工夫を加えてきました。その結果、APIベースの連携を1つから2つ実装するのに必要な開発者は、ほとんどの場合、1人か2人ですむようになっています。

APIには、もうひとつ大きな利点があります。それは、もっと精度の高いアトリビューションモデルを利用できるということです。消費者に関するイベントがすべて捕捉され、クライアントサーバーに保存されますので、マーケターはカスタマージャーニーの全体を理解できます。これに基づいて、コンバージョンに関わったパートナーに加えて、上流のパートナーにも報酬を支給するような、特殊なアトリビューションモデル/報酬モデルを設計できます。このように、上流にさかのぼってコンバージョンデータを適用するなど、追加の機能を備えたいっそう堅牢なソリューションを提供するAPIベースの連携をお勧めします。弊社が提供するピクセルベースのデータは他ベンダーより優れてはいますが、APIベースのソリューションの方が、さらに高い信頼性をもたらしてくれます。

 

もっと詳細な情報を得るには

弊社をすでにご利用中のお客様で、APIベースの連携についてさらに詳しい情報をご希望の場合は、担当のカスタマーサクセスリードまでお問い合せください。パートナーマーケティングに携わっておられる方で、弊社をまだご利用でない場合も、喜んでピクセルベースのトラッキングとAPIベースのトラッキングの違いについてご説明させていただきます。現在どのようなテクノロジーサービスやASPサービスをご利用中であっても、決定を下すのに必要な最大限の情報を集めるためにお手伝いいたします。詳細につきましては、ぜひ弊社までお問い合わせください。

Topics: "pixel tracking",

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